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滋賀の膳所に『美富士(みふじ)』という食堂がある。 この食堂は、僕も嬉しい超大盛りの食堂なんだ。 何回もテレビで紹介されてる だから店内は写真やサインだらけ 僕が初めて、この食堂を知ったのは八年前の探偵ナイトスクープ。 物凄い大盛りでビックリした。 ☆何故こんなに盛るのか? 「近くに高校があって学生さんに一杯食べてもらいたいから」 ☆正直(財政)どうですか? 「火の車ですわ」 と笑う、お母さん、まあ、おばあちゃんなんだけど。 後ろには、お父さんがいる、まあ、おじいちゃんなんだけど。 美富士は、このお父さんが『学生さんに』という考えで超大盛りを続けている。 美味しそうと思った。 いつか行こうと思った。 高校で車の免許を取り、大学で京都に煩雑(ひんぱん)に行く事になり 四年がたった。 その間にも美富士の紹介されてるテレビは一回位見た 一回見たということは 一回以上紹介されてるって事だから 潰れてないだろう。 携帯ナビで探して檀家の息子の高校生二人と行った。 駐車場が無いから近場に停めていった ワクワクしていた ちなみに最初『富士美(ふじみ)』だと思ってた 店に入って思ったのは、『超大盛りを維持するために他を犠牲にしたであろう下町の食堂』だった 店内はテレビで見たときには居なかった店員さん(?親戚?)のおばちゃんと厨房にはオッサンがいた スグにお母さんが腰を曲げて出てきた 八年の時間が急速に埋まっていった気がした 。 お父さんは完全におじいちゃんになっていた。 ウィーン‥かた‥かた‥と小刻みに歩き‥ お客さんの湯のみを、しまおうとしたのか割っちゃった。 なにやってんの、おじいちゃん と悪意なく思った。 しばらくして超大盛りのカツ丼がきた スゲェェ!!!!!!!! たっぷり食べた。 そうか!おじいちゃんが「学生さんに」と考えなかったら食べられなかったんだ!と思った。 大変失礼な事を考えた。 よし!また来よう! 僕は通う事にした と言っても友達と行けるときにだけど 二回目か三回目の来店の頃 おじいちゃんは亡くなった。 そうか…もっと早くに来たらよかったと思った。 その頃からだった 厨房のオッサン(息子?古くからの従業員?)が、ずいぶん客に厳しくなった。 と言うか前に出だした 奥の席は予約席にいつもなっている コレは推測だけど お母さんに、そんなに広くないけど奥まで行かせないための配慮と思う。 僕は、最初から店の雰囲気でわかっていたから、いつも指示されるまで席にはつかなかった。 だけど、テレビで見てくる人達は分からない。 今までは都合の悪い席はやんわり断っていたが、おじいちゃんが居なくなってから、オッサンがやたら言うようになった。 言葉は変わらないが常にイライラ感がオッサンの言葉にはこもった感じがした。 なんか嫌だなと思った。 あぁこのオッサンやっぱり跡取りと言うか後継者なのかなと思った。 おじいちゃんの「学生さんに」という思いは確かに立派だがコレはおじいちゃんの『業』だ。 言うなれば道楽だ。 おじいちゃんは生涯、意思を通した。 だけど‥人はやっぱり感じ方が違う 月並みだけど『ミカンの色はミカンの色』 オッサンがおじいちゃんの気持ちを知らないとは言わないが。 なんか、おいしくない‥ 僕は、美富士に行かなくなった オッサンが悪い訳じゃない 多分、味も変わってない 来た時からオッサンが作ってたし おじいちゃんが居なくなって何かが無くなったから いや、お母さんの思いもおじいちゃんと一緒だと思うけど店の存続に精一杯だと思う 多分、それは『気持ち』 おじいちゃんが居たから自然に包まれる 気持ち 僕は気持ちも食べていたんだと思う 物事は結果だけじゃない課程も大事と前に言ったけど もう一つ大切なものがあった 気持ち 気持ち良く行こうよ 国道1号線 膳所に差し掛かる時に ふと思った おじいちゃん ごちそうさまでした またね
by manotomoki
| 2008-12-13 13:21
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